郵船ロジスティクスは10月16日、インドネシア法人PT. Yusen Logistics Indonesiaが8月にインドネシアのハラル認証機関であるインドネシア・ウラマー評議会 食料・薬品・化粧品研究所(LPPOM-MUI)からハラル認証を取得したと発表した。
<航空輸入貨物を扱うジャカルタ近郊のCengkareng事務所の外観と使用するトラック>
日系物流企業によるインドネシア国内でのこの認証の取得は初めてという。
認証取得した範囲は、ジャカルタ港及び空港発着の海上・航空輸出入における、郵船ロジスティクスが提供している一連のオペレーションが対象になる。
例えば、貨物の引き取り及び配送はハラル認証基準を満たすトラックのみを使用するなど、取扱方法のトレーニングを受けたスタッフが手順に沿って、オペレーションを行い、ハラル認証に沿った物流サービスを提供する。
インドネシアの人口は約2.5億人で、国民の9割以上をイスラム教徒で占めており、現在では世界最大のイスラム教徒を擁する国となっている。
2019年にはインドネシアに輸入、流通する食品・化粧品・医薬品などにハラル認証を義務付けるハラル製品の保証に関する法律の施行も予定されている。
インドネシアでのハラル製品への関心が高まる中で、イスラム教徒の人々に安心して商品を使ってもらうために、同認証を取得したもの。
郵船ロジスティクスは2015年4月にマレーシアで運送業務と倉庫業務に求められるハラル認証を日系物流企業で初めて同時取得し、今年4月にはタイ・レムチャバン倉庫で同認証を国内物流企業で初取得するなど、アジア域内でハラル物流サービスを展開してきた。
ハラル物流をインドネシアで展開できる唯一の日系物流会社としてASEAN諸国と連携し、グローバルなハラル物流を展開していくとしている。