三井造船は10月26日、運搬機事業の更なる拡大・強化のためインドネシアにコンテナ荷役用クレーンを製造する子会社「PT. MES Machinery Indonesia」を設立したと発表した。
コンテナ荷役用クレーン事業のさらなる強化・拡大のため、2015年に大分事業所運搬機工場の主力製品であるポーテーナの生産能力を22基/年から36基/年に増強した。
しかし、旺盛な需要に対応するためには、更なる生産能力の拡大が必要と判断し、新会社設立に至ったもの。製造能力は、ポーテーナ4台、トランステーナ30台/年規模になる予定。
新会社で製造されるクレーンは、インドネシア国内のみならず、将来的にはマレーシア、ベトナム、ミャンマー、フィリピン、タイなど東南アジア各国に輸出する予定。
インドネシアで製造することで製造コストだけでなく、大分事業所からの輸出に比べ輸送コストも削減できる見込みだ。
なお、海上輸送用コンテナの荷動量は、人口増や経済成長に伴い、リーマンショック後の2009年を除いて一貫して伸びており、近年コンテナ船の大型化も進んでいる。
このため、日本をはじめとする先進国ではかつて設置したクレーンの更新需要や、コンテナ船の大型化に対応するための新規需要がある。また、東南アジア、アフリカなどの新興国では、港湾整備に伴うクレーンの新規需要が見込める。
■新会社概要
会社名:PT. MES Machinery Indonesia
所在地:JL.Brigjend.Katamso KM.18 Kel.Tanjung Uncang,Kec.Batu Aji Kota Batam 29424, Indonesia
資本金:500億ルピア(約4.2億円)
TEL:+62 778 391511
日本郵船/アンモニア燃料船が安全対策で海事協会からMRS取得