日本貨物鉄道(JR貨物)が5月16日に発表した4月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は194万3000トン(前年同月比0.4%減)、車扱は65万9000トン(0.5%減)となった。
4月は、運休を伴う大きな輸送障害もなく、安定した輸送となった(前年は、高速貨40本が運休)。
コンテナでは、積合せ貨物がトラックドライバー不足に伴い、東海・九州地区間をはじめとした中長距離帯で荷動きが好調であったほか、自動車部品は大手自動車メーカーの販売台数が堅調に推移していることから順調な輸送となった。
エコ関連物資は北海道内発着の建設発生土と関東発の焼却灰が増送となったことから、前年を上回った。
一方、紙・パルプは新聞紙・コート紙の国内需要が低迷していることから、輸送量が大きく落ち込んだ。
農産品・青果物は北海道産や新潟産などの民間流通米輸送が低調となったことにより前年を下回った。
コンテナ・車扱の合計では、前年比0.4%減となった。