国土交通省は5月31日、日アセアン交通連携の枠組のもと、ラオス国立大学の学生とラオス公共事業運輸省等に対して物流実務の知識・ノウハウ提供のための集中講義を開講したと発表した。
SGH財団の協力のもと、佐川グローバルロジスティクスの教育担当社員3名を講師として迎えて実施。5月14日~18日がラオス国立大学、5月21日~22日が公共事業運輸省訓練センターで開催した。
講義内容は、5Sや3C手法による業務改善・顧客分析等、従来ラオスでは認知されていない物流現場の改善に関する実践的な内容とアセアン域内で需要が高まっているコールドチェーン物流に対して、受講者からは特に高い関心が示されたという。
ラオス国立大学での開講に先立ち、国土交通省とラオス公共事業運輸省の立会いのもと、SGH財団とラオス国立大学との間で、この講義を定期的・継続的に実施するための協力覚書を締結した。
■概要
実施時期:5月14日から5月18日の5日間
5月21日から5月22日の2日間
実施場所:ラオス国立大学
公共事業運輸省 訓練センター
実施対象:ラオス国立大学工学部にて物流を専攻する4年生55名
公共事業運輸省・業界団体・民間物流事業者の実務者25名
実施内容:
講義
物流概論 (日本の 3PL、通販物流、コールドチェーン物流等)
物流オペレーション(人員・顧客管理、5S、業務改善等に関する物流実務)
演習
講義内容に基づくディスカッション、プレゼンテーション
講師:佐川グローバルロジスティクスより3名
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