豊田自動織機は6月13日、発明協会が主催する全国発明表彰の表彰式にて、2018年度の「特許庁長官賞」を受賞したと発表した。
受賞したのは、燃料電池車(FCV)に搭載される燃料電池車用エアコンプレッサーに関するもので、世界初の量産型FCV「MIRAI」の加速性能と航続距離の向上に貢献したことが評価された。
FCVは、酸素と水素の化学反応によって発生した電気エネルギーを利用して走るため、大気(酸素)を吸引・圧縮して発電装置に送るエアコンプレッサーは、FCVの性能を左右する重要な部品の一つ。
豊田自動織機は、カーエアコン用コンプレッサーで培った圧縮技術を活かして、世界初の6葉ヘリカルルーツ式ローター採用のエアコンプレッサーを開発した。
ローター部分の羽の数を増やし、ねじりを加えることで、低速域から高速域までの連続的で効率的な空気の圧縮を実現している。
このエアコンプレッサーは、「第7回ものづくり大賞製品・技術開発部門 経済産業大臣賞」、「2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」にも選ばれている。
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