YE DIGITAL(YEデジタル)は6月20日、運用保守データ活用サービス「AQUA DataFusion」を6月30日から正式に提供開始すると発表した。
サービスは、運用保守に関するさまざまな情報をデータ統合管理プラットフォームで一元管理する。そこに蓄積されたデータを生成AIが分析することで、物流倉庫や製造業界の顧客の問い合わせ対応業務の効率化・品質向上を支援するだけでなく、効率的で適切な保全管理業務を支援する。
AQUA DataFusionの強みは、まず「データ集約」だ。現場からの問い合わせ情報(インシデント)に加え、保守対応情報、機器稼働情報、作業情報、マニュアル等各種ドキュメントを含む、運用保守に関するさまざまなデータをプラットフォームに集約。
次いで、「生成AIによる分析」。蓄積されたインシデントデータや学習したナレッジを基に生成AIが分析して回答。従来の「キーワード」検索と違い、「問い合わせ内容をそのまま」入力して検索できるため、効率よく適切な回答を短時間で導きだす。
そして、「お客様仕様の入力インターフェース」。作業報告書や点検記録などの保守対応情報を、タブレットで入力できるように電子化。従来業務への影響を少なく、保守対応情報のデータ化を実現した。
導入効果は「問い合わせ対応時間35%削減(問い合わせデータ活用&AIナレッジ照会)」。顧客からの問い合わせ100件/月の対応に400時間掛かっていたが、データプラットフォームや生成AI・RAGを活用することで、260時間に削減できた。
また、ナレッジ検索時間63%短縮(AIナレッジ照会)がある。以前は200件/月の問い合わせを対応する際、1000件のナレッジの中から最適なものを探して確認するのに多くの時間がかかっていた。生成AI・RAGを活用することで、最初から適切なナレッジを出力できるようになり、確認作業の時間を67時間から24時間へと大幅に削減できた。
YEデジタル/倉庫自動化システムとロジザードの倉庫管理システム連携強化