日本電産の子会社日本電産シンポは6月20日、無人搬送台車S-CARTの新機能搭載機種を開発し、発売する。
新機能は、昨年6月に開発した追従機能を標準装備したもので、タブレット上のボタンを押すことにより、正面にいる人(またはモノ)を認識し追従走行が可能となった。
あらかじめ設定されたマップ内だと定位置からのルート走行と複合した使い方も可能だ。
障害物検知センサを改良することにより、前進走行時、前方左右方向それぞれ5mの検知が可能となった。
付属タブレットでは、S-CART操作アプリを全面的に見直し画面レイアウト、操作性を大幅に向上。タブレットの通信能力もアップした。
今後に向けて、あらかじめ指定した場所へ経路を自動作成しながら帰り着く帰巣(ホーム)機能を搭載した新機種を開発した。経路上に障害物等があった場合には、迂回経路を再捜索しリルートも行う。年内の発売を予定している。
さらに、これまで積載重量100kgと1000kgに対応していたS-CARTだが、今回新たに、積載重量500kgタイプの「S-CART500」を開発した。
ガイドレス等の基本機能はS-CARTシリーズの特徴を継承した500kg積載タイプとなる。年内の発売を予定している。