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王子ネピアなど家庭紙メーカー4社/統一パレットの運用を開始

2018年06月21日/SCM・経営

王子ネピア、カミ商事、大王製紙、日本製紙クレシアの4 社と、パレット・物流機器の共同利用であるレンタル業を中心に事業展開しているユーピーアールは6月21日、統一パレットの利用・回収に関する業務提携契約を締結し、任意団体「家庭紙パレット共同利用研究会」を設立した。

<統一パレットの共同利用・回収のスキーム(イメージ)>
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従来、ティシューペーパーやトイレットロールなど嵩高で軽量な家庭紙の物流は、車両積載効率を上げるために手積み手降ろしを行っており、ドライバーの長時間拘束や入荷車両の長時間待機などが物流効率化への課題となっていた。

その解決のため、家庭紙メーカー4 社はパレット納品の速やかな実現に向けて、このたび「家庭紙パレット共同利用研究会」の設立により連携し、統一パレットの共同利用・回収を推進する。

統一パレットは色をグリーンに統一し、標準11型プラスチックパレットの他、家庭紙の製品ケースのサイズを考慮し、トラック荷台への積み付けに最適な新型プラスチックパレット2種類を導入する。

統一パレットの開発・作製、貸出・回収業務をユーピーアールが担い、家庭紙メーカー4 社は今秋より順次、統一パレットの運用を開始する。

近年、ドライバー不足の慢性化による物流危機は産業界共通の認識となりつつあり、家庭紙パレット共同利用研究会は統一パレットの共同利用・回収を広く業界に呼び掛け、ドライバーの荷役負担軽減や積み降ろしの時間短縮など、業界全体の物流改善、将来にわたる持続可能な物流体制の構築を目指す。

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