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両備HD/ミャンマーに3.6万m2の大型物流倉庫完成

2018年06月22日/国際

両備ホールディングス(HD)は6月12日、ミャンマー連邦共和国ティラワ工業団地内に、大型物流倉庫「RYOBI MYANMAR Distribution Center」が完成し、営業を開始したと発表した。

<ミャンマーに完成した大型物流倉庫「RYOBI MYANMAR Distribution Center」>
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施設は約5万m2の敷地に4温度帯9温度(冷凍×3温度、冷蔵×3、定温×2、常温×1)に対応可能な、延床面積36,000m2のミャンマー国内最大級の規模で、運営は同HDの子会社でミャンマー現地法人のRYOBI MYANMAR DISTRIBUTION SERVICEが担う。

投資額は約30億円で、2016年3月投資許可認可、2016年5月現地法人設立、2017年2月着工していた。

保税倉庫の機能に加え、取扱商品に合わせた国際品質規格の認証も受ける予定。

温湿度管理と防塵・防虫・防鼠対策を施した倉庫で、厳密な温度管理が必要な食料品・医薬品のみならず防塵・防湿対策が必要な精密機器・精密部品・高級消費材をはじめ幅広い貨物に対応する。

CO2排出を抑え環境に適合した最新型の冷凍設備(NH3+CO2冷媒)を採用し、本機材はミャンマーにおいては導入第一号で日本国内においても、最高レベルの効率を上げる冷凍システム。

電力供給の安定しないミャンマーで停電対策として48時間のバックアップ電源を備え、倉庫オペレーションは倉庫マネジメントシステム(WMS)と運送管理システム(TMS)を統合した独自のサプライチェーンマネジメントシステムを導入し、ハード・ソフト両面で高機能・高品質の物流サービスを提供する。

日本と同等の情報セキュリティとBCP(事業継続計画)対策を完備した文書保管サービスも提供する。

両備グループの国際物流事業は、2014年よりベトナムで事業を開始し、2016年8月にコールドチェーン対応の大型倉庫が稼働した。

ASEAN地域のコールドチェーンについて、ベトナムだけでなく、ミャンマーも含めた物流インフラとしてニーズにお応えし、各地の食文化の向上や安全・安心に貢献する。

■RYOBI MYANMAR Distribution Centerの概要
住所:Lot No. B-9, Zone A, Thilawa Special Economic Zone,Yangon, the Republic of the Union of Myanmar
敷地面積:50,106m2
倉庫概要:鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建、ランプウェイ式
延床面積:36,695m2
常温倉庫:14,098m2
定温倉庫:1,160m2(2室)
冷蔵倉庫:1,523m2(3室)
冷凍倉庫:1,901m2(3室)
文書保管:534m2
チャンバー、パスウェイ:853m2
事務所:1,485m2(8室、共用部含む)
車両バース:40か所(1階20か所、2階20か所)
主要設備:
・SEZ内における保税倉庫機能
・防塵・防虫・防鼠のためのドックシェルター完備
・保管商品に適合した温度帯管理(冷凍、冷蔵、定温、常温)
・外気温に左右されにくい安定した湿度・温度の常温倉庫
・環境(CO2排出)に適合した最新型冷凍設備(NH3+CO2冷媒)
・荷役効率を最適化する設備(スロープによる2階部分車両直接乗り入れ、ドックレベラー22基設置)
・文書保管機能

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