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日通総研/国内貨物輸送量は2018年度もプラス成長

2018年06月27日/調査・統計

日通総合研究所は6月26日、2018年度「経済と貨物輸送の見通し」(改訂)を公表した。

それによると、国内貨物輸送量の伸びは、2017年度の実績見込値については、本年3月時点での予測値から0.8ポイント上方に修正。一方、18年度については、前回予測値から0.1ポイント上方に修正する結果となった。

国内貨物輸送量は2017年度通期で1.1%の増加、2018年度も0.2%増と3年連続のプラスに。

2017年度は消費関連貨物が前年度の大幅増により反動減。好調な生産関連貨物が押し上げ要因になった。

2018年度は消費関連貨物は下期に盛り返し、プラスへ反転。生産関連貨物は引き続き堅調に推移し、建設関連貨物は1%台半ばに減少した。一般貨物に限定すると1.2%増と堅調を持続している。

消費関連貨物の2017年度は反動減も、2018年度は再びプラスへ反転するとしている。2017年度は、前年度における大幅増の反動などからマイナスに沈むとし、2018年度は0.5%増と小幅ながら増加する見通しだ。

生産関連貨物の2017年度は5.8%増、2018年度も1.7%増と堅調な動きが続くとみている。建設関連貨物の2017年度は0.9%減、2018年度は1.6%のマイナスに なるとしている。雑貨輸送量の2017年度は0.4%減、2018年度は0.9%増になるとしている。

<鉄道(JR)輸送量の推移>
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鉄道では、積合せ貨物などが後押し、JRコンテナは1.6%の伸びになるとみている。2017年度は2年ぶりのプラスに反転、2018年度は1.6%増と堅調な推移を予測。

<自動車輸送量の推移>
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自動車では、生産関連貨物の好調を受け、営業用自動車は3年連続のプラスになるとみている。自家用自動車の2017年度は0.5%減、2018年度も1.9%減と低迷するとしている。

<特別積合せトラック輸送量の推移>
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特別積合せ貨物(24社分)の2017年度は1.6%増、2018年度も0.8%増と予測。2018年度は宅配便取扱個数は伸びの鈍化を予測。一般機械、機械部品、家電などは増勢を維持するが、減速は避けられないとみている。

2018年度の国際貨物輸送量については、外貿コンテナ貨物では、輸出を本年3月時点での予測値から0.1ポイント、また輸入を1.1ポイントそれぞれ下方に修正した。また、航空貨物輸送量については、輸出を2.3ポイント上方に修正する一方、輸入を0.4ポイント下方に修正する結果となった。

■経済と貨物輸送の見通し
https://www.nittsu-soken.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/report_2018626_revised.pdf

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