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台風21号被害/一部地域で配達遅延・見合わせ、停電も影響

2018年09月05日/3PL・物流企業

9月4日に西日本を直撃した台風21号は、各地に爪痕を残したが、物流事業者もいくつかの被害を発表している。

上組は台風21号による停電の影響により近畿圏の一部施設で電話・FAX設備が利用不可能な状況にあり、現時点(9月5日時点)で復旧の目途は立っていない。現在、通信障害発生中の施設に関連する顧客には順次個別連絡をしている。

郵船ロジスティクスは、関西国際空港が台風の影響で施設への浸水が確認されていることから、正確な被害状況の把握に時間を要している。関西国際空港に所在している同社施設内への外線電話は不通(9月5日時点)となっている。

近鉄エクスプレスは関西国際空港の貨物地区が浸水した影響で、現在、同空港での貨物受託と引渡しを一時停止。復旧には時間を要する可能性があるとしている。また、神戸港、大阪港でも貨物受託および引渡しに一部で影響が出ている。

阪急阪神エクスプレスは関西地区での操業が航空・海上ともに一部停止している。関西空港は現在閉鎖されており、関空島との交通も遮断。神戸市六甲アイランドにある拠点についても浸水による保管貨物ならびに施設の損傷が報告されている。

現在大阪で緊急事態対策本部を設置し情報の収集と発信に努めるとともに、復旧に至るまでの代替策について検討するとしている。

そのほか、日本通運、ヤマト運輸、佐川急便、西濃運輸、第一貨物、トナミ運輸、福山通運、名鉄運輸等も一部地域で配達遅延・見合わせを発表。

また、日本郵便も航空・船舶の欠航、高速道路の通行止めにより、全国的に郵便物・ゆうパックなどの届けに遅れが発生、窓口業務を停止している郵便局も10局に上っている。

大阪湾内の港湾施設では、夢洲コンテナターミナルでRTG2基等が倒壊、複数のコンテナが流出、ヤード内でコンテナが転倒している。

北港南地区では、C-10岸壁トランステナーが損傷した。

六甲アイランド地区では、複数のコンテナが高潮により流出、ヤード内でコンテナ転倒、コンテナの火災、臨港道路が浸水・障害物一部残置、一部のガントリークレーン等の機械が稼働不能になった。

ポートアイランド地区では、岸壁・ヤード浸水、一部停電、コンテナ落下等があった。

鳴尾浜地区では、民間会社所有のガントリークレーン倒壊した。

西宮地区では、中古車複数台が火災、防波堤に土運船と貨物船が接触、陸閘が3~4基転倒した。

南芦屋浜地区ではコンテナ等の打ち上がりがあった。

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