マルハニチロは9月25日、安全で安心な製品を提供するためのデータ統合管理基盤「新生産管理システム」をキヤノンITソリューションズ(以下:キヤノンITS)と構築したと発表した。
これに伴い、キヤノンITSと東洋ビジネスエンジニアリング(以下:B-EN-G)は、食品製造業における工場改革を支援するシステム構築を推進する。
<マルハニチロが導入した新生産管理システムのシステム概要と導入規模>
経営基盤の強化では成長投資を積極的に行い工場へのAI、IoTの導入による生産効率の向上や省人化を目指し、その一環で2015年度よりシステム開発を開始し、2017年に直営全工場のデータを一元管理したデータ統合管理基盤である新生産管理システムを構築した。
今後はこの新しい仕組みをグループ全体に展開しグループ統合基盤に拡張する。
新生産管理システムは、生産、原価、品質管理の仕組みとしてmcframeを中核に据え、工場全体を統制するために、製造・購買・品質の網羅的な指図出し機能や予算編成機能などを備えており、指図作成の補助機能として生産スケジューラ「Asprova」を採用した。
ミスを未然に防止し品質管理を強化する仕組みには「QITEC」を導入し、設備保全に関して、計画、実行、管理の機能すべてを「AMISYS」で構築する。
今回導入した新生産管理システムにより業務のデジタル化が進み、予算編成や損益管理の一元的な確認が容易になった。
データ統合管理基盤に蓄積するビッグデータを活用することで、将来を見据えた事業運営が可能になり、工場では指図通りでないとしかるべき作業が出来ないというミス防止の仕組みを取り入れたことで、作業手順・検査基準の電子化によって伝達の正確性を図り、品質向上につながるとともに業務の見える化・効率化・標準化を実現した。
■問い合わせ先
キヤノンITソリューションズ
SIサービス事業部 ソリューション推進本部 ソリューション企画部
TEL:03-5730-7929(直通)
東洋ビジネスエンジニアリング
プロダクト事業本部
TEL:03-3510-1616(直通)
・AvantStage
https://www.canon-its.co.jp/solution/erp/
・mcframe
https://www.mcframe.com/