日本通運は9月28日、吉田運送と9月1日にコンテナラウンドユースの運用で包括的な協業関係の構築に向けて業務提携契約を締結したと発表した。
コンテナラウンドユースとは、輸入に用いた後の空コンテナを輸出に転用する取り組みのこと。
両社はコンテナラウンドユースの企画、開発、設計、販売、運用業務で協業し、北関東エリアを中心に、吉田運送の北関東インランドデポ(坂東/佐野)を経由した京浜港、常陸那珂港との配送スキームを構築する。
また、北関東インランドデポから船荷証券(B/L)を発行し、デポから海外の仕向地までの一貫輸送サービスを実現する。
コンテナラウンドユース実施の背景には、首都圏のコンテナターミナルでのトラックドライバー長時間待機の常態化や、ドレージ(コンテナの陸上輸送のこと)の輸送効率悪化による海上コンテナ配送ドライバー不足の顕在化、東京五輪開催に向けた東京湾岸エリアでの物流停滞の懸念がある。
また、日本通運にとっては北関東インランドデポの利用で、圏央道・北関東自動車道周辺エリアの物流拠点を増設できる利点もある。
■北関東インランドデポ概要
名称:「坂東インランドデポ」
住所:茨城県坂東市半谷198-17
名称:「佐野インランドポート」
住所:栃木県佐野市戸奈良町2500-3
■吉田運送の概要
会社名:吉田運送
設立:1973年8月
所在地:茨城県坂東市沓掛2529-1