パイオニアは10月4日、業務用車両向けのクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」に管理者が作成したルートをそのままカーナビに送信できる業界初の「指定ルートコース機能」や、「通知エリア機能」「バック速度超過警告」を追加することで、より高度な運行管理と支援を実現したと発表した。
この機能により、事前に許可されたルートを外れてはならない大型車両や特殊車両、セキュリティを考慮する必要がある現金輸送車などのルートを指定することができる。
指定したルートを外れた際にはドライバーへ警告するとともに、管理者にもメールで通知されるため、状況をリアルタイムに把握して対応できる。
新人ドライバーへの参考ルートの指示や、進入方向が決まっている目的地へのルート指示などにもこの機能を活用できる。
<「通知エリア機能(ジオフェンス機能)」通知エリアリスト画面>
管理者があらかじめ設定したエリアに対する車両の出入りを検知し、管理者やドライバーに通知する。
大規模な商業施設・工場・倉庫などへの出入りや、業務担当エリアからの離脱を把握するなど幅広い車両管理用途に活用できる。ニーズに合わせて、設定エリアの形状や範囲、通知条件などを変更できる。
さらに、従来の危険挙動警告(急加速・急減速・急ハンドル・速度超過)に加え、バック時の速度超過も検知して警告するとともに、管理者にメールで通知する。業務中の事故発生件数が多いとされるバック事故への対策に活用できる。
なお、「ビークルアシスト」は、2015年6月より提供しているが、このサービスでは、カーナビゲーションやドライブレコーダーをはじめとする業務用車載端末を通信回線でサーバーと接続し、車両の動態管理や危険運転の通知・分析など高度な運行管理・支援を行う。
各機能を搭載した「ビークルアシスト」の提供は11月下旬を予定している。