鴻池運輸が11月12日に発表した2019年3月期第2四半期の業績は、売上高1439億7400万円（前年同期比4.8％増）、営業利益64億400万円（1.4％減）、経常利益66億6300万円（0.4％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益40億400万円（7.7％減）となった。
複合ソリューション事業は、鉄鋼関連分野について、製鉄所内生産工程付帯業務や自動車エンジン用部品生産業務の増加、タイで鋼材輸送等を行う新規連結会社の寄与等により、増収となった。
空港関連分野では、成田国際空港における業務拡大や新規受託空港での業務開始等により、増収となった。食品関連分野では、飲料等の配送センター業務や生産工程請負業務が堅調に推移した。
生活関連分野では、空調機器の取扱量伸長等により増収となった。結果、売上高は1008億8100万円（5.3％増）となった。営業利益は、前述の鉄鋼・空港・食品・生活関連分野の増収に伴う増益要因はあったが、台風21号による関西国際空港一時閉鎖等の自然災害による影響や、軽油単価の高騰に加え、子会社における再資源化設備の補修費等の増加、前期に発生した高収益スポット業務の減少等により、74億7300万円（6.7％減）となった。
国内物流事業は、顧客センター内での通販物流取扱量や、冷凍冷蔵食品の保管・配送取扱業務増加により、売上高は247億1000万円（1.7％増）となった。営業利益は、軽油単価高騰等の影響はあったが、生活用品取扱量増加や、新規定温業務開始等により、12億3200万円（57.7％増）となった。
国際物流事業は、台風21号による取扱量減はあったが、インド子会社における鉄道貨物輸送取扱量や、アメリカ向け製造設備用部品の輸出業務増加等により、売上高は183億8100万円（6.2％増）となった。営業利益については、子会社での取扱量増加等により、6億3000万円（18.8％増）となった。
通期は、売上高2848億円（2.9％増）、営業利益100億円（9.6％減）、経常利益103億円（10.7％減）、親会社株主に帰属する当期純利益61億円（13.4％減）を見込んでいる。
