佐川急便は12月3日、北海道天塩郡の天塩ハイヤーと宅配事業の効率化、地域の交通インフラ活性化を目的に、貨客混載事業を12月1日から開始したと発表した。
<運用フロー>
事業概要は、天塩ハイヤーの乗用タクシーの荷室に佐川急便の宅配荷物を積み込み、旅客事業を行う以外の時間帯に荷物の配達を行う。計画しているエリアは天塩郡幌延町で、乗客利用の比較的少ない日中の時間帯を活用して、乗用タクシーの運転手が個別配達するもの。
配達業務を終えた後は、佐川急便稚内営業所の担当ドライバーが不在などの未配達の荷物を回収し、業務終了となる。
なお、自動車運送業の担い手不足と人口減少等に伴う、輸送需要(旅客)の減少により、特に過疎地域等においては、神流と物流サービスの維持が重要な問題となっている。このような状況下、従来の輸送のあり方を転換し、一定の条件のもと、旅客と荷物を運ぶ「かけもち」ができるよう、規制が緩和された。この制度を活用して、佐川急便と天塩ハイヤーが乗用タクシーで宅配便を配達する貨客混載事業を始めたもの。
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