サンリツは2月28日、2019年3月期個人投資家説明会資料を発表し、国内物流事業での取組みを「立地」×「ソリューション営業」×「庫内オペレーションの高度化」で他社と差別化するとしている。
<自動ロボット制御ピッキングシステム(AutoStore)>
その一環として、自動ロボット制御ピッキングシステム(AutoStore)を導入している。これは、顧客取扱製品が年々増加し、倉庫保管スペースを圧迫しつつあったことと、出荷件数増加に対して、作業工数が不足しつつあり、作業員の増員が労働者不足を背景に思うように進まなかったことによる。
導入により、従来プロセスよりピッキング効率が約25%改善したとしている。従来のピッキングでは、人が製品の保管場所まで取りに行く必要があるが、AutoStoreでは製品が人のいる場所まで搬送されるため、移動工数が削減される。
顧客に提供できた価値として、倉庫の天井までの空間を最大限まで有効活用し、更に直接積み重ねることで高い保管効率を実現した。また、製品毎の消費期限管理自動化による効率的な在庫管理も実現した。
さらに、それらにより、長期契約(庫内オペレーション及び倉庫保管)を締結。今後成長が見込める業界において、長期安定顧客を獲得したとしている。
今後の取り組みとして、喫緊の課題である労働力不足に対して、省人化、省力化を
キーワードに「人を選ばない仕組へ=庫内オペレーションの高度化」を取組む、としている。
オートストア/マルチ温度ソリューションを発表、保管密度もアップ