ジャパンマリンユナイテッド（JMU）は5月31日、有明事業所でて建造していたLPG運搬船「LILAC PROMENADE（ライラック プロムナード）」の引渡しを完了させた。
＜LILAC PROMENADE＞
大型液化ガス運搬船の次世代船として、統合後初めて開発された8万3000m3型LPG運搬船の第1番船で、国内荷主、オペレーターへのヒアリングや主要LPGターミナル調査などを重ね、LPGトレードでの世界主要港湾の入港条件や現在主流のマーケット要求を満たす最適船型として建造した。
最新の解析技術で低抵抗・高効率を最大限に追求した船型や、独自の省エネデバイス「Super Stream Duct」「SURF-BULB」「ALV-Fin」、高効率プロペラ、電子制御エンジン、低摩擦塗料の採用で、従来船に比べ大幅な推進性能の向上と燃費削減を達成。
環境面では、GHG（温室効果ガス）排出規制のEEDIに対して2020年以降の契約船に適用されるPhase2レベルを先取りして満たしており、バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持、NOx排出規制TierIIに適合するなど、さまざまな規制に対応している。
■LILAC PROMENADEの概要
全長：230.00m
幅：36.60m
深さ：22.20m
喫水：11.30m
総トン数：5万1000
載貨重量：5万3100トン
タンク容積：8万3000m3
航海速力：16.75ノット
主機関：WinGD 7RT-flex58T-D ディーゼル機関1基
定員：30名
船級：NK
船籍：パナマ
