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川崎重工/17.7万m3型LNG運搬船「SOHSHU MARU」引渡し

2019年07月19日/IT・機器

川崎重工は7月19日、JERAと商船三井の共同出資会社Trans Pacific Shipping 8 Ltd.向けの17万7000m3型LNG(液化天然ガス)運搬船「SOHSHU MARU」を引き渡した。

<SOHSHU MARU>

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新造船は、JERAが米国フリーポートLNGプロジェクトで調達するLNGの輸送などに投入される。

4個のモス型球形独立LNGタンクで合計17万7000m3のタンク容積を有しており、タンクの直径を配置上限界まで増加させ、かつストレッチタンクを採用することで、新パナマ運河を通峡可能な船型でのLNG積載量増加を図った。

動力系は従来の蒸気タービンプラントよりも燃費性能に優れるDFD(Dual Fuel Diesel)電気推進システムを搭載し、2機2軸としたことで広船速域かつ高推進性能を実現。LNGタンクの防熱システムには、独自開発のパネル方式を採用し、高い防熱効果によってLNGの蒸発率を0.08%/日以下に低減した。

貨物タンク区画は、二重船殻、二重底構造とし、LNGタンクをその内側に配置したことで、船体損傷時のタンクの安全性を確保。操舵室には、最先端の電子航海機器を集中配置して操作性を向上させており、全周に窓を配置したことで360度の視界を確保している。

■SOHSHU MARUの主要目
全長:299.90m
長さ:286.00m
幅:48.90m
深さ:27.00m
満載喫水:11.80m
総トン数:13万5951
載貨重量:8万2254トン
貨物タンク容積:17万7269m3(-163℃、100%時)
主推進機関:推進モーター2基、減速機2基
航海速力:19.5ノット
定員:38名
船級:日本海事協会(NK)
船籍:バハマ

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