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いすゞ自動車/コネクテッドトラックで新サービスのトライアル

2019年09月24日/IT・機器

いすゞ自動車は9月24日、商用車でのコネクテッド技術を活用し、商用車の顧客の社会的課題解決に貢献する新たなサービスの創出を目指し、9月30日よりトライアルを開始すると発表した。

トライアルを開始する新たなコネクテッドサービスは、日常(運行前)点検アプリ「PRE START CHECK(プレスタートチェック)」と架装のコネクテッド/積荷情報のコネクテッドの二つ。

PRE START CHECKは、従来2人で行う必要があった日常(運行前)点検を、車両とスマートフォン等をつなぐコネクテッド技術を活用し1人でも実施可能とする。さらに、スムーズな点検作業と点検データの記録管理をサポートする。今回のトライアルを通じて、点検実施負荷軽減の効果等を検証する。このアプリをはじめとしたスマートフォンを活用したサービスと商用車テレマティクスMIMAMORIとを連携し、運行管理業務の負担軽減を図っていく。

架装のコネクテッド/積荷情報のコネクテッドの内、架装については、いすゞのトラックに標準搭載された情報通信端末を活用し、シャシから架装まで車両トータルでの稼働サポートサービスを、架装メーカーと協業し提供していく。架装物の稼働や故障の情報を、シャシ側の情報通信端末を通じて架装メーカーが取得する仕組みについて今回の実証実験で検証し、今後展開するサービスに活用していく。

積荷情報については、いすゞのトラックに標準搭載された情報通信端末を活用し、トラックを通信媒体とする新たなサービスを、顧客と協業し提供する。RFID等の技術で積荷情報を自動的に取得し、顧客と共有することで、ドライバーの付帯作業負荷低減を目指す。

まずはトラックへの実装に向けた課題を、今回の実証実験を通じて検証する。将来的には、積荷情報とシャシ情報を組み合わせた幅広いサービスの提供を実現するための環境を整えていくとしている。

なお、いすゞは、2004年より商用車テレマティクス「みまもりくんオンラインサービス」を展開し、商用車でのコネクテッド技術の活用にいち早く取り組んできた。2015年には大型トラック「ギガ」に情報通信端末を標準搭載、同時に車両データを活用した高度純正整備「PREISM(プレイズム)」を展開、さらに2018年に小型トラック「エルフ」、2019年に中型トラック「フォワード」にも情報通信端末を標準搭載し、全トラックシリーズのコネクテッド化を実現した。

これらのコネクテッドサービスを展開していく中で構築してきた独自の通信プラットフォームや車両データを広く活用し、新たなソリューションの創出を推進していくためのスタートとして、3つの新しいサービス提供に向けたトライアルを開始し、2020年度から順次実用化を目指していく。

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