ヤマト運輸とアルフレッサは9月26日、「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発したと発表した。
新サービスは、1月に開始した今後の医療提供体制への対応や労働力不足等の社会課題への対応を共同で検討するための「医薬品流通研究会」での取り組みによる成果の第一弾。
<サービス概要>
クラウド型のITシステムをベースに構築された調剤薬局向けの専用サービスで、薬剤師がタブレット等を用いて普段調剤薬局で販売していない栄養食品などの商品を患者へ紹介し、購入した商品を自宅など希望する場所へ配達するというもの。
薬剤師が患者から注文を受けると、ヤマトWebソリューションズが構築したクラウド型ITシステムを介し、商品を調達し保管するアルフレッサに受注データが連携される。
アルフレッサは、受注データをもとに商品をヤマトロジスティクス宛に出荷し、ヤマトロジスティクスが配送先ごとに商品を梱包。ヤマト運輸が宅急便で指定の場所へ配達する。
サービスを利用する事で、患者は自分の体調を良く知っている薬剤師の説明を聞きながら調剤薬局の店舗や自宅で商品を購入できるようになる。
調剤薬局側は、医療用医薬品以外の商品を店舗に在庫を抱えることなく提供可能になり、幅広い商品の提供を通じて従来以上に地域医療へ貢献することができる。
今後は、アルフレッサが営業窓口となり、順次全国の調剤薬局へ新サービスを紹介していく。取扱商品のラインナップは、アルフレッサが取り扱っている栄養食品から開始し、調剤薬局や患者のニーズを聞きながら、順次増やしていく予定。