アルフレッサとヤマト運輸は8月18日から29日まで、猛暑の中でも医薬品を安全に配送するため、小型EVトラックと、断熱・保冷機能付きの輸送用機材を活用した医薬品配送の実証実験を行う。
<実証で使用する断熱・保冷機能付きの輸送用機材(左)と小型EVトラック>
実証を行う場所はアルフレッサ府中事業所(東京都府中市)で、最大積載量1トンの日野デュトロ Z EVを使用。
ヤマト運輸が、小型モバイル冷凍機「D-mobico」を搭載した、ドライアイスを使わない断熱・保冷機能付きの輸送用機材を提供する。
実証では、まずアルフレッサ府中事業所で、医薬品の入ったケースを断熱・保冷機能付きの輸送用機材に積み込む。
これをヤマト運輸が小型EVトラックに積み込み、定温で配送。納品先の病院に届ける。
取り組みの背景には、近年の異常気象により夏場の猛暑が常態化し、医薬品の温度管理が課題となっていることがある。脱炭素化に向け、環境に配慮した流通ネットワークも目指している。
この実証で得られたデータを基に、アルフレッサは今後、使用機材と配送オペレーションの導入を検討する。消費電力を再生可能エネルギーでまかなうことも検討したいという。
またヤマトグループは、車両を使用する事業者の脱炭素化を支援する「EVライフサイクルサービス」のラインアップに、今回の実証で使用する機材を追加することを検討する。
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