アルフレッサホールディングス(HD)傘下の四国アルフレッサは7月15日、「四国物流センター」を香川県高松市から香川県観音寺市に新築移転すると発表した。稼働は2025年10月14日の予定。
「四国物流センター」は、四国四県の主要都市へアクセスしやすい香川県観音寺市に位置し、厳格な温度管理等が求められるGDPガイドラインに準拠した管理体制を構築する。
全ての入出荷口にドックシェルターや二重シャッターを設置し、空調設備のバックアップ機能や、防虫・防鼠対策などを行うほか、出入口には管理カメラを設置するなどセキュリティ・温度管理を徹底する。
また、対面検品が不要な「パッケージ納品」による医薬品配送を拡充。今後、市場拡大が見込まれる再生医療等製品の保管庫を設置し、超低温保管や輸送・輸送資材供給に対応する体制を構築する。さらに、特殊医薬品のトレーサビリティ管理を実現する「NOVUMN」に対応した設備も備える計画だ。
BCP対応としては、自動倉庫における免震構造の導入、72時間稼働が可能な大型非常用電源を設置し、災害時においても継続的に医薬品等の安定供給ができる体制を整備。敷地内に緊急着陸用のヘリポートを設置し、道路が寸断しても四国四県の配送拠点に必要な医薬品等を届けることが可能だという。
このほか太陽光パネルの設置やLED照明の採用など、環境保全にも取り組む。
アルフレッサグループは「25–27 中期経営計画」における医療用医薬品等卸売事業の事業戦略で、「ステークホルダーが求めるロジスティクス体制構築」を掲げ、物流センターの自動化・機械化やさらなる品質向上、デジタルツイン技術を用いた業務効率化などを積極的に進めている。
四国アルフレッサは、同センターを四国エリア物流中核拠点として活用することで、地域医療に貢献していく方針だ。
■施設の概要
名称:四国物流センター
所在地:香川県観音寺市大野原町大野原4507
敷地面積:2万4870.59m2(約7523坪)
建築面積:7520.89m2(約2275坪)
延床面積:1万3155.43m2(約3980坪)
構造:鉄骨造2階建
保管品目:最大2万2000品目
設備投資額:総額70億円(土地、建物、設備、備品等)予定
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