日本貨物鉄道(JR貨物)が10月16日に発表した9月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は183万3000トン(前年同月比35.8%増)、車扱は73万4000トン(9.5%増)となった。
コンテナは、「平成30年7月豪雨」「台風21号接近」「北海道胆振東部地震」などの災害が相次いで発生した影響で、全品目で前年を上回った。
中でも積合せ貨物は各地で鉄道へのシフトが進んでいることも併せて好調に推移したほか、自動車部品が東海・九州地区間での新規輸送開始や増税前の駆け込み需要で各社販売好調となり、大幅な荷量増となった。また、エコ関連物資は関東地区内の建設発生土輸送が順調に推移した。
一方、各地で設備不具合が相次いだ紙・パルプ、清涼飲料水が低調な食料工業品、北海道産生野菜が落ち込む農産品・青果物などは微増にとどまった。
車扱は、石油が増税前とサウジアラビア石油関連施設攻撃後の原油価格高騰による駆け込み需要が重なり、好調な荷動きとなった。
コンテナ・車扱の合計は、256万8000トン(27.1%増)だった。