川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社は10月18日、用船者のOcean Network Express(ONE)とコンテナ船運行データの共有を開始したと発表した。
各社がコンテナ船に搭載しているモニタリングシステムで取得した運航データを、シップデータセンター(ShipDC)が推進する船舶IoTデータ共有基盤「IoSオープンプラットフォーム(IoS-OP)」を通じて共有する。
従来、運行データは邦船3社が異なる規格で管理していたため、ONE側ではデータを変換する作業が発生していた。IoS-OP上では、ShipDCがISO19848準拠の標準名称への自動変換機能を提供しており、ONEでのデータ変換作業の負担が削減され、フリート全体の統合された運航データを用いての分析や管理が容易になる。
ONEは、これらのデータを活用して各船もしくは各機器の性能評価の精度を高め、これまで以上に安全で効率的な船舶の運航を目指す。
また、データを共有することで、IoS-OPに流通する船舶運航データが大幅に増加し、IoS-OPを核とした海事産業でのデータ収集・流通・活用のさらなる加速にもつながる。
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