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ANA/排ガス原料の燃料でフライト、燃料製造から給油までSC構築

2019年11月12日/IT・機器

ANAは11月12日、LanzaTechが製造した排ガスを原料とするSustainable Aviation Fuel(SAF)を使用し、米国からのデリバリーフライトを三井物産と共同で実施したと発表した。

<米国からのデリバリーフライトの様子>

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<給油の様子>

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SAFとは原材料の生産・収集から燃焼までの過程で、CO2の排出量が少ない持続可能な供給源から製造されるジェット燃料のこと。

デリバリーフライトは、製鉄所や製油所などの排ガスからエタノールを製造する、世界で唯一のガス発酵技術を持つ、LanzaTech, Inc.が製造した排ガスを原料とするSAFを使用した。ANAはLanzaTechと、同社技術により2021年以降に米国で製造・供給を予定する、エタノールを原料としたSAFの購入について、2019年6月に合意している。

今回のデリバリーフライトは、SAFを購入・使用するだけに留まらず、SAFを製造所から輸送し、ブレンディングや品質検査などもANAが主体となって行った。SAFのサプライチェーン構築から実機運航の実現までを積極的に取り組むエアラインは世界でも希少。

さらに、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が掲げる、国内でのSAFの商用化を念頭に置いたSAFのサプライチェーン構築に向けた検証に、ANAは三井物産ならびに、JXTGエネルギーと共同で参画することが決定している。

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