ヤマトホールディングスは3月31日、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレインと共同で、コーポレートベンチャーキャピタルファンド(CVCファンド) 「KURONEKO Innovation Fund」を、4月1日に設立すると発表した。
<左からグローバル・ブレインの百合本 安彦CEO、YHDの長尾 裕社長>
設立するファンドは、物流及びサプライチェーンに変革を起こしうる革新的な技術・ビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業へ投資を行うとともに、ヤマトグループが持つ経営資源のオープン化を通じて、物流および関連市場での成長モデルの創出を目指す。
KURONEKO Innovation Fund は、「常に長期的視点で考え、スタートアップ企業へヤマトHDから何らかの価値提供を通じて共に成長する」という基本方針のもと4つの目的を実現する。
「新たな成長モデルの創出」では、スタートアップ企業が持つ先進的な技術やビジネスモデルと当社の経営資源を組み合わせ、物流及び関連市場における新たな成長モデルを創出する。
「圧倒的な業務効率化の実現」では、スタートアップ企業の革新的なビジネスモデル、テクノロジーを活用することで、圧倒的な業務効率化を実現し、利益向上を実現する。
「継続的なファンド運営によるオープンイノベーションの推進」では、最低限の投資リターンの獲得をもとに長期的な投資活動を推進し、持続的なオープンイノベーションを実現す、としている。
今後の展開では、ヤマトグループはこのファンドによって、オープンイノベーションを通じた、デジタルトランスフォーメーション(DX)をさらに加速し、新たな物流のエコシステムを創出することで、次の時代も豊かな社会の実現に貢献していくとしている。
また、新たに4月から設置するイノベーション拠点(京橋エドグラン19F(東京都中央区京橋 2-2-1)で、デジタルイノベーションの取り組みに関する説明会を予定している。
ヤマトHD/80億円規模の新CVCファンド設立、新領域に投資