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住友商事/海老名の物流施設でトラック予約受付システム無償提供

2020年03月31日/物流施設

住友商事は3月31日、神奈川県海老名市の「SOSiLA海老名」が2020年2月末に竣工したが、入居テナントの物流効率化を目的に、トラック予約受付システム「MOVO Berth」の一部機能を無償で提供すると発表した。

<SOSiLA海老名の外観>
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施設は、圏央道海老名ICに近く、小田急線・JR相模線 厚木駅から徒歩圏内に位置。既に大手物流会社などと賃貸借契約を締結済みで、2020年4月より満床にて稼働を開始する。ワンフロアオペレーションが可能な効率性の高い設計であるほか、屋上緑化・太陽光パネルによる最上階の温熱環境改善など、環境にも配慮した施設となっている。

加えて、Hacobuが運用するMOVO Berthの利用によって、入居テナントは荷物の受け渡し状況や、荷物の入庫元・出荷先情報をリアルタイムで把握できる。こうした物流情報の可視化により、各工程間を無駄なく繋ぎ、庫内作業やSOSiLAへ出入りする輸送トラックの効率化を実現する。

住友商事は、この施設を含めたSOSiLAシリーズで、テナントの物流効率化支援を進めていく。MOVO Berthの提供を検討していくほか、希望するテナント向けに住友商事と住商グローバル・ロジスティクスの子会社であるベルメゾンロジスコとが共同で開発中の庫内作業効率化アプリケーションの試験提供・導入支援を行う。同アプリケーションは、庫内作業の計画と実績をリアルタイムで可視化し、要員配置の最適化を図る。

さらに、WiFi技術によって正確に位置情報を把握できるローカルポジショニングシステム(SmartLPS)の提供も検討していく。SmartLPSは米州住友商事会社が出資するシリコンバレーのスタートアップ企業、Locix Inc.(ロシックス)が開発するシステム。屋内版GPSとして、庫内フォークリフト・作業員などの位置情報を正確に取得でき、生産性・効率性の改善に寄与する。

住友商事は、住友商事グループの広範なリソースの活用を通じたトラックや荷物の移動情報、庫内作業や庫内資産の稼働状況といった物流情報の可視化により、今後SOSiLAの積極的な投資・開発と並行して、入居テナントの作業環境改善や物流効率化に向けたサポートを一層強化していくとしている。

■概要
名称:SOSiLA海老名
住所:神奈川県海老名市中新田
最寄り駅:JR相模線・小田急線「厚木駅」(徒歩19分)
     JR相模線「社家駅」(徒歩15分)
アクセス:圏央道「海老名」IC(1km、車で約2分)
敷地面積:3万3819m2
延床面積:7万6568m2
構造/階数:鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造/4階建
着工年月:2018年12月
竣工年月:2020年2月末

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