日本通運は4月16日、溝ノ口物流センターほか同社が所有する物流センターの土地、建物を信託し、その信託受益権をプロロジスが運営する特定目的会社に譲渡する契約を締結したと発表した。
譲渡するのは、神奈川県川崎市の溝ノ口物流センター、埼玉県久喜市の東日本医薬品センター、大阪府寝屋川市の西日本医薬品センター、福岡県北九州市の九州医薬品センター。
信託受益権は2021年3月期中に譲渡を予定しており、譲渡価格は 500億円超を見込んでいる。
なお、別途締結した賃貸借契約に基づき、この拠点を引き続き使用する。
譲渡の理由を「日通グループ経営計画2023~非連続な成長Dynamic Growth~」で掲げた「非連続な成長戦略」の実現に向けて、資産の流動化によるキャッシュの創出、バランスシートのスリム化、資産・資金調達の多様化を進めており、この譲渡はその一環として決定したもの。
なお、医薬品専用倉庫を含む日通所有の物流センターを譲渡することになったが、これらの物流センターにおける物流事業については、引き続き日通が責任を持ち運営していくとしている。