ZMPは6月19日、ロボット・自動運転シミュレーター「RoboSim(ロボシム)」を動画で公開した。
<自動運転シミュレーター「ROBOSIM(ロボシム)」>
RoboSimは、ロボット・自動運転車両の走行や挙動を仮想空間上で実現できるシミュレーター。歩道を走行する一人乗りロボRakuRo(ラクロ)、宅配ロボDeliRo(デリロ)、警備・消毒ロボPATORO(パトロ)、車道を走行する小型EVバスRoboCar Mini EV Bus、ミニバンタイプRoboCar MiniVan、SUVタイプRoboCar SUVなど、ZMPが手掛けるロボット・自動運転車両は、市街地を再現したRoboSim上の街を、自動運転コンピューターIZACに実装されたアルゴリズムにより交通ルールに従って走行する。
現在公道走行が許可されていない無人で走行する宅配ロボ「デリロ」や警備・消毒ロボ「パトロ」も、シミュレーター上であれば公道(歩道)を走行させることができ、自動運転アルゴリズムの検証が可能となる。また、実環境を模した環境での運用により、利用者のニーズに合わせたサービスの検討やオペレーションの検討も可能となる。
RoboSimの主な特徴には、公道(車道・歩道)や空港・物流施設・テストコースなどの環境を仮想空間上に忠実に再現していること。他の車両の走行や人の移動、信号設定などを任意に設定が可能な交通シミュレーション機能を装備。
また、物体・環境認識、自己位置推定、行動生成、経路生成・経路追従、リアルタイムモニタリング、高精度地図など、自動運転コンピューターIZACに実装された各種アルゴリズムをシミュレートできる。ZMPのロボット・自動運転車搭載のステレオカメラRoboVisionやLiDARなどのセンサーも実装している。
シミュレーション動画内の利用シーンには、大通りを走る無人フォークリフトCarriRo Fork、無人EV牽引車CarriRo Tractorや、ハンバーガーショップから商品を届ける宅配ロボ「デリロ」などがある。