東京流通センター(TRC)は7月6日、所有する「物流ビルB棟」が「第3回大田区景観まちづくり賞(街並み景観部門)を受賞したと発表した。
表彰された物流ビルB棟は、同社構内施設の再開発第1弾として2017年6月に竣工した地上6階建て延床面積約17万1300m2の次世代・都市型物流施設。
この施設は、近年相次いで誕生しているマルチテナント型自走式物流施設の原点ともいえる施設だったが、「歩車分離構造」や「免振構造」などの安全・安心を追求した設計とすることで、新しい建築物に生まれ変わった。また、空調室外機の熱交換率を損なわないよう、外観に穿孔ルーバーを使用し、機能性とデザイン性を両立させる工夫なども取り入れている。
この地域は、流通団地倉庫群とモノレールがつくる大田区らしい景観の一つと考えられ、TRCのこのような取り組みが、大田区景観計画にも書かれている通り、「車窓からの眺めに配慮したものになっている」と選考委員会で評価された。
TRCは次の再開発として、隣接する物流ビルA棟を2021年5月末に閉館し、2023年夏の新棟竣工を目指すプロジェクトに着手している。
なお、今回表彰された物流B棟は、7月6日から開催される「景観まちづくり賞表彰物件パネル展」で紹介される予定だ。
■「景観まちづくり賞表彰物件パネル展」
主催:大田区
期間:7月6日~7月15日
場所:大田区役所本庁舎1階イベントスペース