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ヤマト運輸、八幡観光バス/客貨混載を7月13日からスタート

2020年07月13日/3PL・物流企業

ヤマト運輸と岐阜県郡上市の八幡観光バスは7月13日、八幡観光バス和良線で、乗客と宅急便を同時に輸送する客貨混載を開始した。

<フロー図>
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両社の取り組みは、まず八幡観光バス営業所を路線バスが出発し、運行開始前にヤマト運輸郡上支店へ立ち寄り、午後到着分の和良地域宛の宅急便を受け取り、積み込む。

そして、路線バスが「郡上市民病院前」バス停へ移動し、運行を開始する。路線バスが「美山」バス停へ到着後、待機していた SD に宅急便を引き渡す。SDは受け取った宅急便を、和良地域の顧客に届ける。

これにより、地域の顧客にとり、地域の交通インフラである路線バスが安定的に維持される。ヤマト運輸 SD の地域滞在時間が増えることにより、サービスが向上する。

八幡観光バスは車内スペースを有効に活用することで、新たな収入源を確保できる。

ヤマト運輸は、走行時間の削減により、業務効率化およびサービスが向上できる。走行距離の減少により、燃料費・CO2 排出量が削減できる。

なお、八幡観光バスは、郡上市の地域交通インフラとして、郡上市民病院と下呂市祖師野を結ぶ路線バス和良線を運行しているが、地域の人口減少が加速する中、路線維持のための収益確保が課題となっていた。

一方、ヤマト運輸郡上支店のセールスドライバー(SD)は、昼に郡上支店に到着し、午後に和良地域の顧客に届ける宅急便の積み込みのため、往復24kmを90分走行し、郡上支店まで戻る必要があり、そのため和良地域でのサービス提供時間が減少することが課題となっていた。

この両者の課題を解決するため、7月13日から八幡観光バスの車内スペースを活用し、乗客と宅急便の荷物を同時に輸送する客貨混載を開始したもの。

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