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景気動向調査/運輸・倉庫業界が3か月連続プラス

2020年10月05日/調査・統計

帝国データバンクは10月5日、「TDB景気動向調査-2020年9月調査結果」を発表した。

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それによると、9月の景気DIは4か月連続で前月比プラスの31.6(前月比1.9ポイント増)となった。国内景気は、業種によって回復に差がみられたものの、持ち直しの動きが表れた。今後の景気は、良化・悪化要因を抱えながら、横ばい傾向が続くと見込まれる。

「運輸・倉庫」業界は、前月から2.7ポイント増の28.1と3か月連続で前月を上回った。同業界を含め、10業界中9業界、51業種中45業種が前月からプラスとなっている。

景況感に対する企業の声では、現在に対して「自動車関連の生産が上がって、仕事量が増えてきた(一般貨物自動車運送)」や「近隣倉庫の在庫状況は、あまり空きが無い状況である(普通倉庫)」といった声があった一方、「BtoBの荷動きが非常に減少している(こん包)」や「輸出入の貨物取扱いが減ったままで、厳しい業績が続いている(港湾運送)」などと、同じ業界の中でも業種によって景況感が分かれる格好となった。

先行きに対しては、「物量の増大。自動車関係の燃料費が現状より低下する(一般貨物自動車運送)」と、貨物運送業からプラスの意見があった一方、「Go To トラベルに期待も、感染症の動き次第では悪化する(一般貸切旅客自動車運送)」や「新型コロナウイルスが終息したとしても、観光業等の需要が回復するには相当の時間がかかると考えられる(冷蔵倉庫)」「業務渡航のみならず海外への観光旅行も復活の道は険しい(一般旅行)」 などと、観光産業関連の業種では先行きを不安視する声が依然として多かった。

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