ヤマト運輸は10月9日、新たにダブル連結トラック「スーパーフルトレーラ SF25(SF25)」を2台導入し、現在の運行区間である関東(神奈川県)・関西(大阪府)・九州(福岡県)間に加え、東北(宮城県)まで運行区間を伸長した。
ヤマト運輸では、10月9日から運行区間を伸長し、関東(神奈川県)-東北(宮城県)間の SF25による長距離運行を開始した。
現在 SF25 が運行している厚木ゲートウェイ(厚木 GW)、関西ゲートウェイ(関西 GW)、福岡ベース間に加え、新たに2台のSF25を導入し、厚木GWから宮城ベースまでの幹線輸送を開始するもの。
SF25の導入によって、積載量が従来の大型トラックの2倍となり、1度に大量の荷物が輸送可能となるため、特にトラックドライバーの不足が顕著である長距離輸送をこれまでより少ない人数で運行可能となる。またトラックの運行回数が減少することでCO2の排出量低減にもつながり、地球温暖化の低減にも貢献する。
なお、国土交通省はトラック輸送の効率化を推進するため、2016年9月に「ダブル連結トラック実験協議会」を設立し、国家的な経済課題である物流業界の人手不足への対応策として2019年1月には車両長の基準を最大 21メートルから25メートルまで緩和するなどの施策を実施してきた。
ヤマト運輸は2017年9月にダブル連結トラックSF25を導入、2019年3月には、全国物流ネットワーク協会の会員4社(西濃運輸、日本通運、日本郵便、ヤマト運輸)による共同輸送を関東(神奈川県)-関西(大阪府)区間で開始した。そして2019年8月の国土交通省によるダブル連結トラック対象路線の拡充決定を受け、本年3月に九州(福岡県)まで運行区間を伸長している。