商船三井は11月24日、マイクロプラスチック回収装置を搭載した新造木材チップ専用船での試験採取を10月27日に実施したと発表した。
装置はバラスト水処理装置を運転中に起動させ、マイクロチップを回収する仕組み。荷役中に実施する。三浦工業と共同開発した。
具体的には、バラスト水処理装置にある逆洗機能付きフィルターでマイクロチップを捕集し船外排出する手前で回収する。商船三井によると、一般商船でマイクロプラスチックを回収する試みは世界初という。
商船三井はこれまでも環境省が主催するフォーラムの参加や海洋研究開発機構(JAMSTEC)が行う科学的な調査に協力するなど、海洋プラスチック汚染対策に取り組んでいる。
今後は装置の改良を進めるとともに、乗組員が扱いやすく、より多くのマイクロプラスチックを回収できるように検討を重ねるとしている。