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海上コンテナ輸送量/アジア発米国向けが単月で過去最多

2020年12月11日/調査・統計

デカルト・データマインは12月11日、アジア発米国向け(往航)11月分と、米国発アジア向け(復航)10月分の海上コンテナ輸送量 (TEU)実績データを発表した。

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それによると、11月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航・母船積み地ベース)は、中国発と韓国発の二桁増に加え、タイ以外は日本発を含め全てが増加し、163万TEU(前年比23.6%増)と単月で過去最多となった。

国別の増減は、1位の中国発(シエア62%)が32.5%増で6か月連続のプラスに。2位の韓国発(シエア10.7%)は32%増、3位のベトナム発(シエア6.8%)は8.9%増となった。

以下は、4位の台湾発(シエア4.7%)が3.4%増、5位のシンガポール発(シエア4.4%)が9.9%増、6位の香港発(シエア2.9%)が13.2%増、7位のインド発(シエア2.9%)が18.3%増と続き、8位の日本発(シエア2.5%)は14.4%増だった。

品目別の増減は、1位の家具類が中国発の11.8%増に対して、ベトナムなどアジア7か国・地域発は43.2%増となっており、年間の数量トレンドでも中国発を追い上げている。

両地域に共通する7品目の増減を比較すると、機械類、プラスチック、履物はアジア勢が中国を、電子電機、鉄鋼製品、自動車関連では中国がアジア勢をそれぞれ上回っている。

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一方、米国発アジア主要10か国・地域向け(復航・最終仕向地ベース)の10月分は、中国向けで5月から続いていたプラスが1%減となり、2位以下の日本、韓国、インドなども減少した結果、アジア向け全体では47万3000TEU(4.9%減)となった。

中国向け主要品目の動きは、1位のパルプ・古紙が20%減となるも、2位以下の木材が7.8%増、プラスチックが13.4%増、牧草/豆類が9.4%増となったほか、米国側が期待する農産物の肉類が119%増、綿類が673%増と急増。自動車関連も7.5%増となり、上位10品目合計は0.8%増となった。

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南石 正和
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