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スズケン/医薬品定温輸送ボックスのレンタルサービス開始

2021年03月02日/IT・機器

スズケンは3月2日、パナソニックとの協業により、医薬品定温輸送ボックス「VIXELL(ビクセル)」のヘルスケア分野での輸送サービスを含むレンタルサービス事業を開始すると発表した。

<レンタルサービス事業の概要図>
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同社では、IoTやRFID のデジタル技術を活用した医薬品トレーサビ
リティシステム「キュービックスシステム」の導入や運用、カスタマーサポート、教育体制および知財ポートフォリオの整備を進めるとともに、機能・ラインナップを拡充してきた。

また、2019年度より業界で初めてVIXELLを導入し、キュービックスおよび輸送遠隔モニタリングデバイスと組み合わせることで、医薬品の輸送から保管までのトータル・トレーサビリティ流通モデルを構築してきた。

VIXELLは、パナソニックが開発した世界初非接触給電(ワイヤレス)技術を用いたIoT対応保冷ボックスであり、独自の真空断熱筐体(VIC)によりマイナス75℃±15℃で最長18日間保冷などの長時間の定
温輸送が可能となるほか、通信用電波の透過性が確保できるため、輸送ボックス内に設置したIoT機器との連携が可能となる。

このようなことから同社では、VIXELLの活用を標準化した国際輸送をはじめ、デジタル治験プラットフォームや製薬企業から在宅までの医薬品トータル・トレーサビリティ流通モデルの構築など、医薬品の製品特性に応じた新たなサービスや流通モデルの構築に取り組んでいる。

同社は、これらの取り組みから得た知見やノウハウ、得意先のニーズを踏まえ、VIXELLのサービスプロバイダーとして、レンタル受付から予冷、輸送、回収、メンテナンス、および代金回収までのワンストップサービスを提供することにより、医薬品流通における更なる品質管理の向上や業務の効率化、資源の有効活用によるムダの削減に貢献していく。

今後もパナソニックをはじめとする協業パートナーとの更なるサービスの可能性を検討し、医薬品流通において、GDPガイドラインに準拠した厳格な管理による輸送および保管、在庫・期限管理までのトータル・トレーサビリティを実現するなど、社会的コストの低減および安心・安全で高品質な流通の実現を通じ、日本の医療に貢献していくとしている。

■VIXELLのレンタル事業概要
名称:VIXELL フルフィルメントサービス(サービスプロバイダー:スズケングループ)
内容:VIXELL のレンタル受付、保管、予冷(蓄熱材の凍結や温度調節)、指定先までの配送、回収をパッケージで提供
価格:個別相談(契約個数や配送距離、回数などにより異なります)
開始:2021年4月1日開始予定 (3月2日より申込受付開始)
受付:パナソニック VIXELL 専用Web サイト
https://www.panasonic.com/jp/business/vixell/

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