パナソニック オペレーショナルエクセレンスは9月4日、京都府京田辺市にパナソニックグループ世界最大の床面積を持つ物流拠点「国内物流オペレーションズセンター関西第一拠点」を開設したと発表した。
国内物流オペレーションズセンター関西第一拠点は、パナソニックグループの競争力強化や日本の物流が抱える課題解決を目的に、関西地域に点在していた9つの物流倉庫を統合して国内初のグループ共用倉庫として関西エリアの中核物流拠点の役割を果たす。
デジタル技術の活用で業務や経営のスピードを加速させるパナソニックグループの企業変革「Panasonic Transformation(PX)」に基づき、従来は事業会社ごとに異なっていた物流業務システムの標準化を図るとともに、グループ横断で最適な物流環境の構築を実現した。
これにより、顧客やパートナー企業と連携して配送ルートを10%削減したほか、倉庫集約による保管商材の増加に対して移動棚の活用でスペースを有効利用し保管効率を27%向上させるなど、物流に関わる業務プロセスの刷新を進めている。
また、複数商材の庫内業務プロセスの標準化やPDA(携帯型情報端末)によるペーパーレスオペレーションの導入などにより業務生産性は26%改善し、グループ全体の競争力強化に寄与する。
4月に施行された「物資の流通の効率化に関する法律」(物流総合効率化法)に準拠し、工場や倉庫拠点ごとに運用していたパレットのグループ標準化、輸配送の可視化、働きやすい環境整備などを推進している。
■国内物流オペレーションズセンター 関西第一拠点の概要
住所:京都府京田辺市大住藤ノ木100番地
倉庫面積:11万1688m2
保管物量:照明、管球などランプ商材、ドアホンなど120万才(3万3400m3)~、家庭用エアコン、ヒートポンプ式給湯機など100万才(2万7800m3)~
万才とは一辺1尺の立方体(1立方尺。1尺=約30.3cm)
取り扱い品番数:1万2000品番~
自動化設備:移動棚(設置済)、自動倉庫(2026年度設置予定)
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