日新とパナソニックは10月28日、医薬品輸送向け保冷ボックス「VIXELL(ビクセル)」を活用した国際輸送事業の成長加速を目的とする協働プロジェクトを発足、事業連携に関する覚書を締結したと発表した。
<覚書締結の様子。日新 木村国雄 常務執行役員(左)、パナソニック くらしアプライアンス社 冷熱デバイスビジネスユニット 森本亘 ビジネスユニット長(右)>

両社は2021年より、医薬品等の温度管理輸送ニーズに対応するため、パナソニックが開発・製造するVIXELLと、日新の輸送サービスを組み合わせたコールドチェーンソリューションを国内外で提供してきた。
昨今、医薬品やメディカル・バイオ関連の輸送ニーズでは、製剤技術の進化や再生医療の発展に伴い、厳格な温度管理を含む高度な物流対応を求められるケースが増加している。そんな中で両社は、「VIXELL」を活用した国際輸送拡大を図るため、事業連携に関する覚書の締結に至ったという。
合意内容として、「日新とパナソニックはVIXELLの海外普及、これを活用した国際物流の拡大を図ること」「日新はVIXELLの海外供給拠点網の構築に努めること」「パナソニックは海外普及に必要なVIXELLと、技術サポートを日新に提供すること」の3点を挙げている。
この取り組みで日新は、さらなる海外発案件の拡大を目指し、パナソニックから調温等の技術サポートを受け、海外供給拠点網の拡充を図る。
また、パナソニックは新たに最大容量のVIXELLコンテナの提供を開始しており、従来以上に多様な用途に対応するべく、VIXELLの海外普及活動を一層強化していくとしている。
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