三井不動産は3月4日、物流施設へのニーズが多様化する中、より先進的な物流施設の開発を進めており、このたび、新たに国内7物件の開発を決定したと発表した。
国内新規7物件は首都圏で5棟、中部で1棟、九州で1棟となっている。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、EC需要が大幅に増加し、食料品や日用品などの EC 利用も活発になった。それに伴い、物流施設の賃貸需要の増大や、ICT化の加速による先端ICTロジスティクスへのシフトなど、ロジスティクス事業における顧客需要も大きく変化した。これらの事業環境変化を踏まえ、事業規模・事業領域の拡大を加速させる方針だ。
また、多様化するテナントニーズに幅広く対応するために、これまでの先進的物流施設開発だけでなく、省人化に寄与する機械化倉庫の実現や、市場拡大が見込まれるデータセンター等のBTS事業強化、食品類EC拡大に対応する冷凍・冷蔵倉庫の展開などにも積極的に取り組んでいくとしている。
国内新規7物件の開発決定により、三井不動産のロジスティクス事業として開発・運営する施設は、竣工稼働施設が国内31物件・延床面積約250万m2、開発中施設の国内14物件・海外2物件を合わせて計47物件、総延床面積は約390万m2になる。2012年4月にロジスティクス事業を開始してからの累計総投資額は約6100億円に達する見込みだ。
■新規7物件の概要
「MFLP東名綾瀬」は、2021年3月開通予定の東名高速道路「綾瀬スマートIC」の隣接地という、希少性の高い立地。首都圏広域への配送に加え、西日本への配送にも優れる。IHIとの共同事業。
「(仮称)粕屋町物流施設計画」は、福岡ICに近接する希少性の高い立地であり、福岡の都市部や九州広域への配送が可能。
「MFLP 弥富木曽岬」は、国道23号線へのアクセスが良く、広域配送に加えて名古屋市内への配送も可能。ダブルランプウェイで各階にトラックバースあり。倉庫面積1000坪弱から小割可能で様々なニーズに対応。
「MFLP新木場Ⅰ」は、首都高速新木場出入口至近に位置する、ラストワンマイル配送にも対応可能なアーバン型物流拠点。首都圏への都心配送が強み。
「MFLP新木場Ⅱ」は、首都高速の新木場出入口に近接し、首都圏への配送に強みを持つ。江東区に位置し、労働力の集積も容易である。事業パートナーである住友生命保険相互会社からの借地事業。
「MFLP平塚Ⅲ」は、厚木ICにも近接する希少性の高い立地。物件周辺の地域配送に加え、東名高速道路による広域配送にも対応可能。
「MFLP 海老名南」は、東名自動車道と圏央道の結節点という恵まれた交通環境により、首都圏と近畿圏・中京圏とを結ぶ広域物流拠点と
なる物流集積地。
三井不動産、日鉄興和不動産/25.6万m2の物流施設にかける思い