日本郵船は3月16日、船舶を用いたマイクロプラスチック分布の外洋調査について、サンプリングが当初の目標である計100か所・100件に達したと発表した。
<海洋調査で採取されたマイクロプラスチック(提供:千葉工業大学)>
日本郵船は、サンプリングは、海洋プラスチック汚染の実態解明に寄与するため、千葉工業大学と覚書を締結し、2020年3月に自社で運航する3隻の船舶でサンプリングを開始。
現時点で14隻まで隻数を拡大し、約1年の活動で千葉工業大学の亀田准教授と共に打ち立てた目標である計100か所・100サンプリングを達成した。
<サンプル中のマイクロプラスチック濃度をもとに千葉工業大学が作成した汚染濃度分布>
分析が済んだデータは千葉工業大学が製作した「世界海洋プラごみマップ」にまとめられ、サンプリング日時、位置情報、気象海象データ等を分析結果と紐付けられることで企業・研究者たちが広く利用できるプラットフォームを構築する事を目指す。
日本郵船グループは、海洋プラスチック汚染の問題解明への取り組みを取り組むべき社会課題と位置付けており、今後は調査の対象・地点・項目などを増やして活動を拡大させていくとしている。