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KIC/圏央道「狭山日高IC」近接の1.5万m2物流施設着工

2021年04月26日/物流施設

KICアセット・マネジメントは4月26日、埼玉県日高市で「KIC狭山日高ディストリビューションセンター」の地鎮祭を実施した。

<完成イメージ>
20210426kic 520x366 - KIC/圏央道「狭山日高IC」近接の1.5万m2物流施設着工

「KIC狭山日高DC」は、圏央道「狭山日高IC」から500m、国道16号線にも至近で、交通アクセスに恵まれた立地にある。建屋は1階に片面バースを配置したボックス型の仕様で、地上4階建て延床面積1万5000m2、竣工は2022年4月末を予定している。

最大2テナントへの分割賃貸を想定しており、これからリーシング活動を本格化していく段階だが、早くも地元の物流倉庫業者など複数社から引き合いを受けているという。

周辺にはホンダやKADOKAWAが拠点を構えており、これらの企業に関連した物流需要があるほか、圏央道や国道16号を使った広域配送にも対応することができる。

<建設地>
20210426kic1 520x346 - KIC/圏央道「狭山日高IC」近接の1.5万m2物流施設着工

建設地は数十年来の雑木林だったものを、地権者との交渉で取得した。区域指定は市街化調整区域となっており、日高市との調整で賃貸用物流施設の開発が可能になった。

この土地について、KICアセット・マネジメントの峯田 勝之会長は「7年ほど前、ICの反対側で事業を進めていた際に見つけ、数年前から話を進めてきた。狭山日高IC周辺には、狭山市側に市街化調整区域の土地がいくつかあるものの、同市が同区域指定下での賃貸用倉庫建設を許可していないことから、しばらく開発用地が出てこなかった。KIC狭山日高DCの敷地は狭山市との境界に面した日高市側にあるため、同市との調整で賃貸用倉庫の開発許可が下りた。ICから非常に近く、ほぼ正方形の整った土地で、物流用地としてのポテンシャルが高く、ここに使いやすい倉庫を作れば需要を喚起できると考えた」と述べた。

<KICアセット・マネジメントの峯田 勝之会長>
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KICアセット・マネジメントにとって、「KIC狭山日高DC」は4件目の着工案件。同社では、同施設のほか埼玉県越谷市と神奈川県厚木市、同海老名市でも物流施設の開発を同時に進めている。

今後の事業展開について峯田会長は「これまでの施設開発での知見を十分に生かせる首都圏を中心に、さらに展開を加速していく。立地環境を第一に考えており、首都圏の中でも国道16号線沿いや住宅地を擁するなど、物流や雇用確保の観点から適地となる場所に絞って開発していく。これまでのような中小型の施設に加え、今後は10~13万m2規模のランプウェイ型施設についても2件、開発を計画しており、3年後をめどに着工する見通しだ」と語った。

■KIC狭山日高DC 概要
建設地:埼玉県日高市大字田木字新上原482
敷地面積:8052.11m2
建築面積:4171.07m2
構造・階数:鉄骨造 地上4階建て
延床面積:1万5123.57m2
用途:倉庫業を営む倉庫
着工:2021年4月1日
竣工:2022年4月30日
建築主:KIC狭山日高特定目的会社
設計監理:陣設計
施工:フジタ

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