三井E&Sマシナリーは5月10日、商船三井と、港湾荷役機器への水素燃料導入の共同検討で合意したと発表した。
三井E&Sマシナリーでは、共同検討の一環として、商船三井のグループ会社である商船港運から神戸国際コンテナターミナル(KICT)向けに「NZE(ニア・ゼロ・エミッション)トランステーナ」の2基を受注した。2022年5月末の引き渡しを予定する。
「NZE(ニア・ゼロ・エミッション)トランステーナ」は、三井E&Sマシナリーが開発した新型のコンテナ用ヤードクレーン。搭載するディーゼルエンジンを小型化することで、二酸化炭素やディーゼル排気有害物質の排出を従来のハイブリッド型より低減。電源装置は水素燃料電池(FC)に換装することで、ゼロエミッションの達成が可能な仕様にした。
同社では世界的な脱炭素化の潮流を受け、脱炭素型の港湾荷役装置となる「NZE(ニア・ゼロ・エミッション)トランステーナ」を開発。今回の受注は第一号案件で初号機の引き渡しになる。