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鴻池運輸/3月期の売上高5.9%減、営業利益は58.7%減

2021年05月12日/決算

鴻池運輸が5月12日に発表した2021年3月期決算によると、売上高2923億4800万円(前年同期比5.9%減)、営業利益39億9700万円(58.7%減)、経常利益93億9700万円(1.7%減)、親会社に帰属する当期利益48億3600万円(5.3%増)となった。

国際物流事業の伸長や単価改定による増収、取扱量の緩やかな回復による持ち直しが見られたものの、旅客便減少や鉄鋼減産の影響を受けた。

セグメント別では、複合ソリューション事業は、コロナの影響による世界的な旅客便減少により、空港関連でのチェックインカウンター業務やグランドハンドリング業務等が大幅に減少した。また、鉄鋼関連では高炉バンキング(一時的な休止)を含めた減産により構内請負業務が減少し、売上高は1916億9900万円(10.8%減)だった。

営業利益は、空港・鉄鋼関連での人員の配置転換等をグループ内で推進したこと(年度累計実績:延べ4万7469名)や食品関連を中心とした巣ごもり需要による増加はあったが、空港関連・鉄鋼関連等の減益幅が大きく、53億5400万円(57.4%減)となった。

国内物流事業は、コロナの影響による店舗の臨時休業やイベントの中止など経済活動の停滞に伴い、物流取扱量が減少し、売上高は444億7100万円(7.0%減)となった。利益は物流取扱量の減少はあったが、適正単価の収受および業務の効率化等により収益改善に努め、26億3600万円(4.4%増)だった。

国際物流事業は、コロナの影響による旅客便減少に伴い、航空貨物運賃が上昇したことや医療関連物資の物販への参入等により、売上高は561億7700万円(16.6%増)、利益は17億2400万円(124.4%増)となった。

次期は、売上高2800億円(4.2%減)、営業利益65億円(62.6%増)、経常利益68億円(27.6%減)、親会社に帰属する当期利益46億円(4.9%減)を見込んでいる。

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