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共栄タンカー/3月期の売上高6.7%減、営業利益49.7%減

2021年05月12日/決算

共栄タンカーが5月12日に発表した2021年3月期決算によると、売上高116億7000万円(前年同期比6.7%減)、営業利益7億8200万円(49.7%減)、経常利益3億300万円(70.3%減)、親会社に帰属する当期純利益1億6100万円(92.3%減)となった。

海運業は、運賃の計上額の減少や入渠(にゅうきょ)船の増加に伴う不稼働期間の長期化で貸船料の減少が売り上げに響いた。一方、営業利益では海運業収益の減少や船舶の増加、入渠船の増加により海運業費用が増加したが、一般管理費が減少した。

同社では大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指し、前期に高齢のVLCC「JIN-EI」を売却する一方、新たにVLCC「TENRYU」と「HOU-EI」を取得。20年11月にはVLCC「TENZAN」を取得し、船隊構成の整備・拡充に取り組んだ。

このほか、海外の顧客開拓で、6月と9月にばら積船、10月には石油製品船を、それぞれパナマ子会社からシンガポールの現地法人に移管した。また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減に全社で努めたが、グループが保有する一部の船舶の帳簿価格を回収可能額まで減額したことが経営に影響した。

次期は、売上高120億円(2.8%増)、営業利益6億円(23.4%減)、経常利益2億円(34.1%減)、親会社に帰属する当期純利益2億円(23.8%増)を見込んでいる。

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