日本GLPは5月13日、千葉県流山市でマルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK 流山5&6」の起工式を実施した。
<GLP ALFALINK 流山全景(手前から3・4棟目が今回着工物件)>
延床面積は流山5が16万6000m2、流山6が6万8000m2で、いずれも2023年1月の竣工を予定している。
このうち、流山5は三井食品が全体の7割を使用し、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯物流センターとして利用する。常温部分には自動倉庫を設置する計画で、日本GLP側が同設備の導入に合わせて施設の一部を吹き抜け構造とするなど、倉庫の自動化をサポートする。
また、流山5・6では、「GLP ALFALINK流山」全体の中心エリアに位置することから、他の棟や周辺地域から人が集まりコミュニティやビジネス機会が創出されるような施設づくりを目指している。
具体的には、施設内に地元での起業や拠点開設を支援するためスモールオフィスや、アフターコロナを見据えたリモートワークスペースを設置。また、地域参加型のイベントやセミナーなど多目的に利用できるシェアキッチン付きのマルチスペースを設けるなど、地域との共生や入居企業同士のコミュニケーションの醸成を図る。
ビジネス機会創出の観点からは、デジタルサイネージによる各入居企業の情報紹介や、ビジネス交流イベントの実施により、新たなビジネスマッチングのきっかけを提供する。
さらに、カフェテリアやコンビニ、託児所などのアメニティ設備を充実させ、快適な就労環境を提供。また、従業員の通勤手段として既存の流山1~3と同様に最寄り駅への無料循環バスも運行するほか、GLP ALFALINK 流山内の棟間移動のために、各棟を巡回する無料バスを運行し、各棟が持つさまざまな機能を利用しやすくする。
<(左)日本GLPの帖佐 義之社長、(右)三井食品の萩原 伸一社長>
起工にあたりオンラインで開催した記者会見で、日本GLPの帖佐 義之社長は、「流山の物流拠点としての立地の優位性、そしてテナント固有のニーズに応える建築・設備計画、インフラ整備に加え、三井食品には多機能大規模型物流施設のブランドである『ALFALINK』の持つ新たな価値創造に向けたコンセプトに共感いただき、入居が決定した。冷凍冷蔵機能を備えた先進的物流施設へのニーズは高く、温度帯への柔軟な対応や、自動化が求められている。流山5・6の残り区画に対しても引き合いが強く、企業によって想定している利用方法はさまざまだが、いずれも冷凍冷蔵に対応できる準備をしている」とコメントした。
また、流山5に入居する三井食品の萩原 伸一社長は、「流山5は首都圏の北東部を担う3温度帯センターとして総合的に活用し、幅広い食品の保管、配送に対応していく。新拠点には小規模拠点に分散している物流機能を統合し、集約効果による物流の合理化や従業員確保のメリットを見込んでいる。流山への拠点設置は首都圏物流における立地を第一に考えたうえで、ALFALINKが持つ共生の概念によって従業員が働きやすい環境が整っており、サービス品質の向上が見込めることから、同じ流山なら日本GLPの施設が良いと思った」と述べた。
■施設概要
「GLP ALFALINK 流山5」
所在地:千葉県流山市
敷地面積:11万3000m2(GLP ALFALINK 流山6との合計)
延床面積:16万6000m2
構造:地上4階/免震・PC造
着工:2021年5月
竣工:2023年1月(予定)
認証取得:LEEDゴールド(予定)
バース数:336台
「GLP ALFALINK 流山6」
所在地:千葉県流山市
敷地面積:11万3000m2(GLP ALFALINK 流山5との合計)
延床面積:6万8000m2
構造:地上4階/免震・PC造
着工:2021年5月
竣工:2023年1月(予定)
認証取得:LEEDゴールド(予定)
バース数:82台
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