佐川グローバルロジスティクスは5月26日、使用済ユニフォームを裁断、加工し、自動車内装用原料としてリサイクルするスキームを開始したと発表した。
近年、古着の海外輸出は増加傾向にあるが、未だその多くは国内で産業廃棄物として処分されている。これまで、同社においても使用済ユニフォームを産業廃棄物として処分をしていたが、リサイクル事業者と連携し、自動車内装用原料として再生利用する取り組みを開始したもの。
使用済ユニフォームは、回収事業者によって回収・洗濯後、指定リサイクル工場で細かく裁断して綿や毛状の「反毛」と呼ばれる単繊維に戻し、最終的にフェルトへと加工される。フェルトは自動車内装用原料として、主に国内自動車メーカーで新車のマット材等として再生利用される。また、廃車される車の一部からもマット材などの繊維は回収され、再生防音材として更に再利用される。
この取り組みにより、同社ユニフォームの 100%リサイクルが可能になり、今年3月の取り組み開始から、すでに約80kg(約300枚)の使用済ユニフォームを自動車内装用原料として再生した。今後も継続してリサイクルを行い、本年度中には約1トンのユニフォームを再生利用させる予定だ。
SG ホールディングスグループでは、中期経営計画の重点施策としてSDGs への貢献を掲げ、グループ各社でさまざまな取り組みを行っている。使用済ユニフォームのリサイクルは、SDGsで掲げる17の目標の一つ「つくる責任 つかう責任」にあたり、今後も継続して実施することで持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
佐川グローバルロジ/船橋の冷凍冷蔵倉庫が畜産物の輸出入検査場所に