スウェーデンのNIRA Dynamics(ナイラ・ダイナミクス)は6月15日、車載用脱輪防止ソフトウェア「Loose Wheel Indicator (LWI)」の累計車両搭載台数が1万台に到達したと発表した。
<LWIが動作する仕組み(動画)>
LWIは、車輪のホイールナットの緩みから発生する特有の振動成分を検知し、通常1~2分以内に脱輪の予兆をドライバーや車両管理者に警報で知らせる。完全ソフトウェアベースの製品で、検出機能の追加に一切のハードウェアセンサーを必要としないため、低コストでの導入が可能となっている。
LWIは、アウディが2018年に自社の車両(A6、A7、A8、Q8)へ搭載し、ドライバーの走行安全を大幅に上昇させている。
ナイラ・ダイナミクスは、LWIについて物流における自動運転車両の予知保全や、カーシェアリング車両の異常検知等での需要拡大を見込んでおり、今後はLWIの開発をさらに発展させるとともに、車輪に関わる総合的なセイフティーソリューション、サスペンションやリム、ベアリングなどの機構の異常を検出する機能の開発を目指すとしている。