カネカは7月20日、Foods&Agris Solutions Vehicleの加工油脂製品について、販売価格を9月1日出荷分より改訂すると発表した。
同社は2021年3月に価格改定を実施した。その後も世界の穀物、食用油脂市場において、ラニーニャ現象などの異常気象や、新型コロナウイルス感染拡大に伴う労働力不足により生産量が減少している。
さらに、中国の旺盛な需要増やバイオ燃料用途への使用拡大に、投機的取引も加わり原料油脂の高騰が続いている。また、燃料費や包材・物流費も上昇しており、事業収益を圧迫している。
同社はコストの圧縮などで事業収益の改善に努めてきたが、企業努力だけでは限界に達しており、今後の安定した製品供給のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断したもの。