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佐川グローバルロジ/東松山SRCで大幅な生産性向上を実現

2021年08月04日/3PL・物流企業

佐川グローバルロジスティクスは8月4日、埼玉県東松山市の東松山SRCの生産性向上を目的に次世代型ロボットソーター「t-Sort」と RFIDシステムを導入したと発表した。

<稼働中のt-Sort>
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<RFIDシステムとの連動>
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東松山SRCでは、現場の特性上、繁閑差が大きく大掛かりなソーターを導入してもコストがかかる割にはかえって非効率となることから、人による仕分け作業をメインで行っていた。「t-Sort」は、繁閑に応じて使用するロボット台数を変更することで処理能力の調整やコストの流動化、また従来型のソーターと比べ導入までのリードタイム短縮や省スペース化が可能なため、東松山SRCのオペレーションに最適と判断し35台を導入。

<導入前後の生産性比較(1時間あたり)>
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<熟練者の教育関連時間>
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これにより、ヒューマンエラーによる誤発送撲滅と、作業にかかる人員を27%削減。同作業に従事していた人員を作業負荷が大きい出荷作業に振り替えることで全体の作業時間が短縮され、東松山SRC全従業員の労働時間短縮につながった。

また、この現場においては、従来ハンディターミナルを使用して出荷作業を行っていた。しかし、ハンディターミナルを使用する場合、複雑な操作が必要になることから、今回、「t-Sort」導入に合わせて商品のスキャニング方法にRFIDシステムを組み合わせ、入力作業の簡略化を図ることで、新規就労者の早期戦力化とハンディターミナルの操作習得に必要な教育時間の約7割削減につながった。

「t-Sort」とRFIDシステムの導入により、1時間あたりの人による仕分け作業と比較した場合、出荷作業は1.32倍、出荷よりも煩雑な返品作業については、4.43倍の生産性向上となった。

この結果を受け、さらに作業のバッチ単位構成の見直しやシュート割付の改善、RFIDスキャナーの改修なども進めていき、今後はアパレル用品に限らず、その他商材の出荷や返品作業への検証を進め、全国の拠点での導入も検討していくとしている。

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